アイドルマスター、もはや風呂敷を広げすぎて追いかけることが出来るものも少なくなった。
これは当然悪い事では無い。元から全て追う気なんて無い、好きなものだけやればいい。
ただ一つ確かに言えることは、大きくアイドルマスターという括りで考えると、その人口はもう凄まじいことになっているということ。そしてそれだけこのコンテンツに対する考え方があるということ。
ちなみに私が今追いかけていると言えるのは、おそらく765AS13人のアイマスとシャニマスだけ。
そんなアメリカ合衆国ばりに色んな思想の人がプレイしているアイマスについて、最近特に良く考えるようになったことがあるので、少し駄文を添えておくことにする。
この駄文のテーマは、アイマスにPラブが面倒くさいという気になる話題を受けてのものである。
古参ぶるつもりは一切無いが、私がアイマスを始めたときはアイドルは13人しかいなかった。
というか最初にプレイしたアイマス自体は11人しかいなかった。所謂「無印」「箱マス」というもの。アケは触ったことすらない。
あの頃のアイマスは明確に「ギャルゲー」だった。一言でギャルゲーと言っても定義がかなり曖昧だが、要するに恋愛要素がそこそこの割合であった、ということ。
今のアイマスからしたら考えられないかもしれないが、アイドルが明確にPに対して恋愛感情を抱いていたし(ここは言い争いになりそうなので深くは突っ込まないが、私はそう思っている)、結ばれるEDもある。
古参ぶるつもりは一切無いが(重要なので何度も言う)、私が初めてプレイしたアイマスが無印でありおそらく最ものめり込んだアイマスも無印なので、アイドルマスターとはこういうゲームであると思っていたし、この認識はずっと変わっていない。
私が天海春香さんに執着している理由もこれである。ご存知の方も多いと思うが、天海春香さんはTrueENDでPにフラれる。フラれる終わり方が「True」なのである。「Pとアイドル」という関係の呪縛から逃れられず、アイドルという重い看板を一身に背負わされる。彼女一人だけが。そのエンディングに情けは一切無かった。
天海春香さんはアイドルマスターの顔であるが故、アイドルをやめてPと結ばれる終わり方が「True」ではないという判断なのだろうが、私にとってそんなことはどうでも良かった。雪歩のように抱きしめてあげて欲しかった。美希のように一緒に婚前旅行に行って欲しかった。天海春香さんを好きになった理由はアイドルマスターの顔だからではない。天海春香という一人の女の子を好きになったのに。彼女を幸せにするためにあんなに頑張ったのに(ゲーム内の話)この仕打ちはなんだ………………………
当時は本当に絶望したし怒りました。それはもうこんなゲーム二度とやらんとでも言わんばかりに(事実その後しばらく天海春香さんが出ているアイマスには触れたくなかった)。
これが私のアイマスの原点でありトラウマでありPラブに執着している理由である。
というか無印をプレイしていた人は大体こうなんじゃないの、と思うんですけど違うんですかね。
最近ではPラブは面倒くさいとか言われ始める始末。いやそれはそれで構わないんだが、Pとアイドルは仕事上の付き合いであり、そこに恋愛感情は無い(という風に解釈している)という風潮が主になり過ぎていて私はかなり違和感を覚える。アイマスってこういうゲームだっけ…?
今の風潮を否定するつもりは無いが、少なくともアイマスをギャルゲーと考えていた層は一定数いるわけであって、そこを面倒くさいなどという言い方で否定されると普通に悲しい。隠居生活を送るしかなくなる。
そんな中、颯爽と現れたのが杜野凛世さんだった。
初めは顔が良い好きぐらいの印象だったが、いざゲームをやってみると他の追随を許さない、清々しいほどのPガチ恋勢ではないですか。
それはもう本当に清々しく、コミュを見ればPのためにアイドルを始めライブもオーディションもレッスンも全てPのためだとわかる。その目的に次第にファンと仲間も加わっていくのだが、そんなものは付加要素でしかなく、杜野凛世さんを突き動かす原動力は全てPへの想いである。Pがいなくなったらこの子死ぬんじゃないのかなというぐらい。
しかも杜野凛世さん、世間知らずという設定まで付与されていてもうお手上げ。どこまでも純粋無垢な、恋する思春期の女の子なのである。Pに対するアプローチも見ていて溜息が出てしまうぐらいいじらしく、真っ直ぐで透明。時には嫉妬もし、時には思い悩み、それでも謙虚さを忘れず健気にPに振り向いてもらおうと頑張る姿に、おじさんは完全にノックアウトされた。
お分かり頂けただろうか。
私がアイマスに求めていたものが帰ってきた。
勿論夢に向かって努力する女の子を応援する、という意味でのアイマスも好きである。
だがここに来て10年前の感覚が戻ってきた。
アイドルなんて付加価値でしかない、根本は男と女である末永く結婚しろ、というおよそアイマスプレイヤーからは理解を得難いであろう超暴力的な感覚が。
要するに私はPとアイドルの関係なんてものをやめて、二人で幸せになって欲しいと思っている。
というより杜野凛世さんの好きなようにして欲しいと思う。かつてアイドルという看板を背負わされ、恋が実らずに去って行った女の子の姿を私はもう見たくない。
これが今の私の意志でありアイマスに対するスタンスである。
思えばシャニマスP達って、Pラブに異を唱えたりしないっていうかむしろそっちを好んでいる傾向にある気がする。
私のような過去のアイマスプレイヤーが多いからなのか、シャニマスというゲームがそういう人達を惹きつけるのか、理由はわからないがなんとなくそういう雰囲気を感じる。
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